ROSE CREW
UNOFFICIAL GUNS N' ROSES FANSITE
ガンズ・アンド・ローゼズ/ザ・スパゲティ・インシデント? (画像リンク先Amazon)
The Spaghetti Incident?
01. Since I Don't Have You
02. New Rose
03. Down on the Farm
04. Human Being
05. Raw Power
06. Ain't It Fun
07. Buick MacKane (Big Dumb Sex)
上記曲番同ページ内リンク
08. Hair of the Dog
09. Attitude
10. Black Leather
11. You Can't Put Your Arms Around
a Memory
12. I Don't Care About You
13. Look At Your Game, Girl
アルバムについて 日本盤/
輸入盤(Amazon 試聴可)/Wikipedia-(W)
日本盤 オリジナル解説/岩崎隆一、対談伊藤政則×大貫憲章
歌詞・対訳なし(参考-歌詞/英語)
Spaghetti Incidents Cast Iron なるハード・ケース使用もあるらしい。
数量限定のBOXSETも作られた。(写-1
2
3
4
/ebay)
■1993年11月21日発売
■アルバムタイトルについて
当時、スティーヴン・アドラーとの裁判で、
昔、シカゴでスラッシュ、ダフ、スティーヴンの3人で暮らしていた時の
冷蔵庫にあったスパゲティを食った食わないという喧嘩のことまで
相手の弁護士から法廷に持ち出された。
その時、弁護士が言った言葉が「スパゲティ・インシデント」。
なんでもかんでも大げさに考えるな、という例えで
アルバムタイトルに採用された。
■他
アルバムの表紙の下中央の文字は「Excuse IZZY」のアナグラムか。
(イジーの録音部分はスラッシュとギルビーで録り直されたため)
「『THe Spaghetti Incident?』に収められた曲は、
歴史的にも音楽的にも見過ごされてしまった13の宝石なんだ」
「アルバムの収録曲からの個人的な利益は、全てチャリティに寄付して、
野生動物や海を保護する環境団体を助けたい。“イストレインジド”では
イルカを使ったから、今度は絶滅の危機に瀕しているイルカへ自己流の
お返しをしたいんだ」アクセル・ローズ
アルバムのアイデアは『Estranged』のメイキングビデオ
(メイキング・オブ・イストレインジド )の中でもアクセルが語っている。
また『UYI』発売前から「色んなカバー曲をレコーディングしている」と
ダフやスラッシュがインタビュー等で発言していた。
アルバムに収められなかった未発表曲はシングルのB面で発表すると
言っていたがされる様子も無い。
「俺達のファンが、俺達にとってもとても意味のあるバンド達を見つけたら
クールだろう、それが“素晴らしい曲はどこでも見つけられる。
好きなようにして、オリジナル達を見つけ出せ”と
ブックレットに記載した理由さ」スラッシュ
宣伝グッズとしてポスターやGUNS N' ROSESと印刷されたスプーンとフォークが作られた。
全然欲しくないTシャツ(写)
当初の選曲は下記の通り、後に差し替えられたようだ。
01. Beer and a Cigarette (Hanoi Rocks )
02. Down On The Street (Iggy Pop And The Stooges)
03. Human Being (New York Dolls)
04. Attitude (The Misfits)
05. New Rose (The Damned)
06. Black Leather (The Sex Pistols)
07. I Don't Care About You (Fear)
08. Down On The Farm (U.K.Subs)
09. Ain't It Fun (The Dead Boys)
10. Raw Power (Iggy Pop And The Stooges)
11. Haur Of The Dogs (Nazareth)
12. You Can't Put Your Arms Around Your Memory (Johnny Thunders)
13. Buick Makane (T.Rex)
クイーン(参考)の曲をカバーしなかったことについてファンから質問されたアクセルは
「"Dead On Time"(アルバム『JAZZ』に収録)がこのアルバムに入れるのにいい曲になったかも」と語っている。
[ソース-Rockline(1994)]
■雑誌
クロスビート1994年3月号ではスラッシュによるアルバム解説や
オリジネイターが語るガンズ等の記事が読める。
またダフのインタビューでアルバムタイトルの由来も説明されている。
ロッキンf 1994年5月号にはスラッシュのインタビュー掲載。
1. Since I Don't Have You(シンス・アイ・ドント・ハヴ・ユー)
日本盤/輸入盤
1.Since I Don't Have You
2.Human Being
3.You Can't Put Your Arms Around Your Memory
セカンド・シングル。全てLPヴァージョン。
「僕には何もない、君を失ってしまったから…」という失恋の歌。 パンク・カバーアルバムと言っておきながら
1曲目にドゥー・ワップの曲を持ってくる。
80年代まだ売れる前、スラッシュは自宅のリビングで、
アクセルが何度もこの歌を口ずさんでいるのを聴いていた。
UYIツアー中のオフの日に、ボストンのMakeshift Studio(HP)を借りて、借り物の機材で一日で録音された。
スラッシュはギルビーの練習用テレキャスなどを借りて録音している。
「実際は、(スパゲティ・インシデントは)俺達がユーズ・ユア・イリュージョンでアクセルが歌入れに来るのを待ってる間に、録音されてたんだ。
ダフのアイデアみたいなもんだよ…パンク・カバーかなんかやろうぜ!って。グリーン・デイやそういったバンドより
ずっと前のことだった。俺達がやったのは、90年代初めだよ。あのレコードはちょっとおかしくなっちゃって…、
それからアクセルがあの50年代の曲-シンス・アイ・ドント・ハブ・ユーをなげかけた、
俺達は「これはパンク・ソングじゃないよ」って感じだった。」
「それで、とにかく俺達はそれを録ったんだ。覚えてるよ、猛吹雪のボストンにいたんだ。とんでもなかった、
町全体が雪で覆われちゃって、そしたらCDがドアの下から来たんだ−"Since I don't Have You" ってやつだった、
で、わかるだろ、アクセルのアシスタントが持って来やがったんだ。それで俺は「いつ録りたいんだい?」って聞いたら、
(アクセルのまねをして)「う〜ん、今晩録音したいな」。(笑)」
「そんで、俺達ボストンのファンキーなちっこいスタジオに行ったんだ、一番いい時間だったよ。
クルーさえ居やしなかったんだ、だって彼らはバスかなんかに居て、どっかで雪に覆われてたんだからさ。
だから俺達、自分達で機材をセットしてさ、最高の時間だったな。」マット
HDNet/Sound Off with Matt Pinfield/HP Episode Number: 408(2007/7/29)での
マットのインタビューから。情報はHTGTH Forum(bazgnrさんの転載記事から)。
ボストンにいたのは1991年の12月6日前後か。
UYIツアーではSweet Child O' Mineのイントロで何度か演奏された。
BURRN1989年2月号のアクセルのインタビューでは「スラッシュと俺だけで50年代の曲ばかりをカヴァーした
アルバムも作りたいと思っているんだ」と既に語っていた。
アルバムからの第一弾ビデオクリップはこの曲だった。 (You Tubeで視聴可)
DVDにも収録されている。
PVの監督はSante D´Orazio (サンテ・ドラジオ)。
当時のアクセルの恋人ジェニファー・ドライバー も登場。
ゲイリー・オールドマンが悪魔の役で参加している。 ゲイリーは「シドアンドナンシー」のシド役。
The Skyliners/The Greatest Hits
「シンス・アイ・ドント・ハブ・ユー」はザ・スカイライナーズのカバー。
原曲は1959年のヒット曲で、当時全米チャート12位まで上昇。
他、参考
2. New Rose(ニュー・ローズ)
ガンズヴァージョンはダフのリードヴォーカルによる完コピ。
ダフのソロツアーではライブでも演奏していた。
またガンズ公認カメラマン、ロバート・ジョンの写真集 に収められている
UYIリリース前のダフの写真にもこのアルバムがバックに飾られている。
ロバート・ジョンが公開したホームビデオの映像(UYIツアー時)ではイジーとダフがこの曲を楽屋でジャムっている。
The Damned(ザ・ダムド)/Damned Damned Damned (地獄に堕ちた野郎ども)
日本盤/輸入盤
「New Rose」は1977年にリリースされた
ダムドの1stアルバム『地獄に堕ちた野郎ども』に収録されている。
バンド名はヴィスコンティの映画「地獄に堕ちた勇者ども (The Damed)」から 。
このアルバムはわずか10日間で作られた。
日本盤には「New Rose」のシングル発売当時B面だったビートルズの
カバー「Help」がボーナストラックで収録されている。
他、参考
3. Down On The Farm (ダウン・オン・ザ・ファーム)
「“ダウン・オン・ザ・ファーム”はダフが選んだ」スラッシュ
−ガンズのカバー曲についてはどう思いましたか?
「アクセル・ローズは世界でもっとも素晴らしいヴォーカリストの一人だろ?
けど俺みたいに歌おうとしてしくじったと思うんだ、だって俺は最悪のシンガーの一人だからさ(笑)。
彼はディック・ヴァン・ダイクみたいに聴こえたよ(笑)。
俺はダフの家に行って、彼がベースを弾いている間に紙に歌詞を書いてやったんだ。
だってデモテープでは奴らが正しい歌詞を知らないと思ったからさ。
ダフはホントにクールな奴で素晴らしいベースプレイヤーだ。
ガンズはこの前のツアー(2006年)でもこの曲をセットに組んでた。
俺達はいつももっと速い曲をやる方が好きだから、ショーではこの曲はあんまりやらないんだ。
あと、毎月この曲の権利分の小切手を受け取るんだ。
家賃も払えねぇ、けどいいんだ。アクセルに乾杯! (笑)」
チャーリー・ハーパー
(2008/12/12 HTGTH/RnTさんのトピより/Comando Rock2009年1月号)
この曲はタモリ倶楽部の空耳アワーでも紹介された。曲最後の、アクセルのつぶやき「Hold still」が
「起きてよ」と聞こえるらしい。
2006年のガンズのツアーでも演奏された。
牧歌的な農場よりソーホーの方がましだというパンクソング。
ガンズは1990年4月7日のファームエイド(第4回)でこの曲を初披露。
ファームエイドは、貧しい小規模農家のための救済資金を集めるコンサート、でこの選曲…
スティーブン・アドラーとはこのライブを最後にお別れ。
U.K.SUBS/Endangered Species
“Down On The Farm”は1982年発売のアルバム 「Endangered Species」に収録。
マイケル・モンローは「ENDANGERED SPECIES」を「デモリション23 」にてカバーしている。
他、参考
4. Human Being (ヒューマン・ビーイング)
ガンズのカバーした「ヒューマン・ビーイング」はアルバム「悪徳のジャングル」に収録されている。
「俺が王様のように振舞っても、俺はただの人間なんだよ」 という歌詞はアクセルにぴったり。
このアルバムの原題は「In Too Much Too Soon」でガンズにも同名の未発表曲がある。
ニューヨーク・ドールズ/悪徳のジャングル
1974年のセカンドアルバム。
こんなに素晴らしいアルバムでも当時セールス的にパッとしなかった。
モリッシーがシングル で「Human being」をカバーしている。
他、参考
5. Raw Power (ロー・パワー)
「イギーのロウ・パワーは中立的選択ってヤツさ。みなSTOOGESの曲を何かやりたがったんで
2曲レコーディングしてみたんだけど、結局ロウ・パワーにした」スラッシュ
もう一曲は「Down On The Street」(未発表)
6. Ain't It Fun (エイント・イット・ファン)
日本盤/輸入盤
1.Ain't It Fun
2.Down On The Farm
3.Attitude
ファースト・シングル。全てLPヴァージョン。
やるせなさ、やりきれなさが具現化されたような曲。
絞り吐き出すようなマイケルとアクセルの声。
アルバム宣伝にはこの曲でテレビCMも流された。
なぜこの曲だったのかはスラッシュのコメントを読むと良くわかる。
「これは俺達がバンドとして…いやバンドである以前に
人間として見たり体験したりしてきた事を代弁してくれたんだ。
この業界で俺達が目にしてきたくだらねえ事をさ。
それに、俺達が成功して以来つきまとってきたアレコレを
見事に言い表しているもんだから、この曲がカギになったくらいでね。
今のガンズアンドローゼズの状況をばっちり表現してる曲だった。」スラッシュ
(クロスビート1994年3月号70より)
スパゲティのアルバムスリーブには「IN MEMORY OF STIV BATORS」と記されている。
−ガンズのベスト盤にこの曲が収録され、金が入ってくるか?と質問され、答えるマイケル・モンロー
「俺はあれで何の金も受け取ってないことを知ってほしいんだ。あのセッションはスティヴ・ベイターズのために
やったんだよ。スティヴ・ベイターズに敬意を表してね。俺が嬉しいと言ったのは、そこにあの曲が入ることがスティヴの
ためになるからだ。当時の俺のマネージャーは、これはいい稼ぎになる、と言ったけど俺は奴に、首を突っ込むなと言ってやった。
あのセッションをお蔵入りにするような理由を作りたくなかったからね。(中略)
あれはちょっとした思いつきだったんだ。俺がDEAD BOYSのテープをアクセルに作ってあげて、一緒に車の中で聴いていたら、
あいつがあの曲で俺とデュエットしたいと言い出した。それだけのことで、俺達がそれをやったのはスティヴ・ベイターズのためだ。
彼の名前を後世にとどめるため。」
マイケル・モンロー (METALLION 19/BURRN! 2004年09月号 臨時増刊)
The Dead Boys/We Have Come for Your Children
日本盤/輸入盤
1978年6月にリリースされたセカンドアルバム。
デッドボーイズは1979年3月解散。
他、参考/アルバム一覧
7. Buick Makane (ビュイック・マッケーン)
スラッシュがT.レックスの大ファンだったため選ばれた曲。
それでスラッシュの歌声が披露されることとなった。
レコーディングでは恥ずかしくて、窓ガラスを紙で覆い誰にも見られない様にして録音したそう。
Soundgarden/Louder Than Love
日本盤 / 輸入盤
ガンズのカバー曲ではサウンドガーデンの「ビッグ・ダム・セックス」が
アクセルのアイデアにより曲の後半にミックスされている。
リフが似ていて、サウンドガーデンのファンだという理由で。
「それでアグレッシブなセクシーソングになった」アクセル
8. Hair Of The Dog (ヘアー・オブ・ザ・ドッグ)
ガンズのカバーでは曲の最後にビートルズの「Daytripper」がこっそり引用されている。
Nazareth/Hair Of The Dog
日本盤 / 輸入盤
1975年の作品、6作目。
アクセルのあの個性的な歌い方にもルーツがあったんだ、とナザレスのVo.ダン・マッカファーティが教えてくれる。
他、参考
9. Attitude (アティチュード)
「アティチュード」はガンズのUYIツアーのライブではお馴染みの曲だった。
ダフのヴォーカルがはまっている。
Youtubeでも原曲、カバー(ライブ)ともに試聴できる。
流出したGN'R Ruffs(参考)にて1:37のインストヴァージョンが聴ける。
10. Black Leather (ブラック・レザー)
SMソング。
The Sex Pistols/Black Leather
『Black Leather』は当時シングル(Pistols Pack)で発売された。
裏面の『Here We Go Again』も名曲。
他、参考
11. You Can't Put Your Arms Around A Memory
(想い出は帰らない)
ダフによるカバー曲。元々は1stソロアルバムに収録される予定だったが
メンバーが気に入りガンズのアルバムに収録されることとなった。
UYIUの「So Fine」はJohnny Thunders に捧げられている。
Johnny Thunders/So Alone
日本盤 / 輸入盤
1992/8/10(CD発売)
1978年に発表されたソロ・デビュー・アルバム(日本未発表)に
ボーナス・トラック4曲を加えてCD化した物。
「You Can't 〜」はこのアルバムに収録されている。
他、参考
12. I Don't Care About You (アイ・ドント・ケア・アバウト・ユー)
スラッシュによる選曲。
カバーアルバム中最も激しく攻撃的な曲となっている。
スラッシュはフィアーと共演したことがあるとインタビューで語っている。
13. Look At Your Game, Girl (ルック・アット・ユア・ゲーム、ガール)
マリリン・マンソンの本にアクセルがこの曲を知った経緯が書かれていた。
The Spaghetti Incident?
01. Since I Don't Have You
02. New Rose
03. Down on the Farm
04. Human Being
05. Raw Power
06. Ain't It Fun
07. Buick MacKane (Big Dumb Sex)
上記曲番同ページ内リンク
08. Hair of the Dog
09. Attitude
10. Black Leather
11. You Can't Put Your Arms Around
a Memory
12. I Don't Care About You
13. Look At Your Game, Girl
アルバムについて 日本盤/ 輸入盤(Amazon 試聴可)/Wikipedia-(W)
日本盤 オリジナル解説/岩崎隆一、対談伊藤政則×大貫憲章
歌詞・対訳なし(参考-歌詞/英語)
Spaghetti Incidents Cast Iron なるハード・ケース使用もあるらしい。
数量限定のBOXSETも作られた。(写-1 2 3 4 /ebay)
■1993年11月21日発売
■アルバムタイトルについて
当時、スティーヴン・アドラーとの裁判で、 昔、シカゴでスラッシュ、ダフ、スティーヴンの3人で暮らしていた時の 冷蔵庫にあったスパゲティを食った食わないという喧嘩のことまで 相手の弁護士から法廷に持ち出された。
その時、弁護士が言った言葉が「スパゲティ・インシデント」。
なんでもかんでも大げさに考えるな、という例えで アルバムタイトルに採用された。
■他
アルバムの表紙の下中央の文字は「Excuse IZZY」のアナグラムか。
(イジーの録音部分はスラッシュとギルビーで録り直されたため)
「『THe Spaghetti Incident?』に収められた曲は、 歴史的にも音楽的にも見過ごされてしまった13の宝石なんだ」
「アルバムの収録曲からの個人的な利益は、全てチャリティに寄付して、 野生動物や海を保護する環境団体を助けたい。“イストレインジド”では イルカを使ったから、今度は絶滅の危機に瀕しているイルカへ自己流の お返しをしたいんだ」アクセル・ローズ
アルバムのアイデアは『Estranged』のメイキングビデオ (メイキング・オブ・イストレインジド )の中でもアクセルが語っている。 また『UYI』発売前から「色んなカバー曲をレコーディングしている」と ダフやスラッシュがインタビュー等で発言していた。 アルバムに収められなかった未発表曲はシングルのB面で発表すると 言っていたがされる様子も無い。
「俺達のファンが、俺達にとってもとても意味のあるバンド達を見つけたら クールだろう、それが“素晴らしい曲はどこでも見つけられる。 好きなようにして、オリジナル達を見つけ出せ”と ブックレットに記載した理由さ」スラッシュ
宣伝グッズとしてポスターやGUNS N' ROSESと印刷されたスプーンとフォークが作られた。
全然欲しくないTシャツ(写)
当初の選曲は下記の通り、後に差し替えられたようだ。
01. Beer and a Cigarette (Hanoi Rocks )
02. Down On The Street (Iggy Pop And The Stooges)
03. Human Being (New York Dolls)
04. Attitude (The Misfits)
05. New Rose (The Damned)
06. Black Leather (The Sex Pistols)
07. I Don't Care About You (Fear)
08. Down On The Farm (U.K.Subs)
09. Ain't It Fun (The Dead Boys)
10. Raw Power (Iggy Pop And The Stooges)
11. Haur Of The Dogs (Nazareth)
12. You Can't Put Your Arms Around Your Memory (Johnny Thunders)
13. Buick Makane (T.Rex)
クイーン(参考)の曲をカバーしなかったことについてファンから質問されたアクセルは
「"Dead On Time"(アルバム『JAZZ』に収録)がこのアルバムに入れるのにいい曲になったかも」と語っている。
[ソース-Rockline(1994)]
■雑誌
クロスビート1994年3月号ではスラッシュによるアルバム解説や オリジネイターが語るガンズ等の記事が読める。 またダフのインタビューでアルバムタイトルの由来も説明されている。
ロッキンf 1994年5月号にはスラッシュのインタビュー掲載。
1. Since I Don't Have You(シンス・アイ・ドント・ハヴ・ユー)
日本盤/輸入盤1.Since I Don't Have You
2.Human Being
3.You Can't Put Your Arms Around Your Memory
セカンド・シングル。全てLPヴァージョン。
「僕には何もない、君を失ってしまったから…」という失恋の歌。 パンク・カバーアルバムと言っておきながら 1曲目にドゥー・ワップの曲を持ってくる。 80年代まだ売れる前、スラッシュは自宅のリビングで、 アクセルが何度もこの歌を口ずさんでいるのを聴いていた。
UYIツアー中のオフの日に、ボストンのMakeshift Studio(HP)を借りて、借り物の機材で一日で録音された。 スラッシュはギルビーの練習用テレキャスなどを借りて録音している。
「実際は、(スパゲティ・インシデントは)俺達がユーズ・ユア・イリュージョンでアクセルが歌入れに来るのを待ってる間に、録音されてたんだ。 ダフのアイデアみたいなもんだよ…パンク・カバーかなんかやろうぜ!って。グリーン・デイやそういったバンドより ずっと前のことだった。俺達がやったのは、90年代初めだよ。あのレコードはちょっとおかしくなっちゃって…、 それからアクセルがあの50年代の曲-シンス・アイ・ドント・ハブ・ユーをなげかけた、 俺達は「これはパンク・ソングじゃないよ」って感じだった。」
「それで、とにかく俺達はそれを録ったんだ。覚えてるよ、猛吹雪のボストンにいたんだ。とんでもなかった、 町全体が雪で覆われちゃって、そしたらCDがドアの下から来たんだ−"Since I don't Have You" ってやつだった、 で、わかるだろ、アクセルのアシスタントが持って来やがったんだ。それで俺は「いつ録りたいんだい?」って聞いたら、 (アクセルのまねをして)「う〜ん、今晩録音したいな」。(笑)」
「そんで、俺達ボストンのファンキーなちっこいスタジオに行ったんだ、一番いい時間だったよ。 クルーさえ居やしなかったんだ、だって彼らはバスかなんかに居て、どっかで雪に覆われてたんだからさ。 だから俺達、自分達で機材をセットしてさ、最高の時間だったな。」マット
HDNet/Sound Off with Matt Pinfield/HP Episode Number: 408(2007/7/29)での
マットのインタビューから。情報はHTGTH Forum(bazgnrさんの転載記事から)。
ボストンにいたのは1991年の12月6日前後か。
UYIツアーではSweet Child O' Mineのイントロで何度か演奏された。
BURRN1989年2月号のアクセルのインタビューでは「スラッシュと俺だけで50年代の曲ばかりをカヴァーした アルバムも作りたいと思っているんだ」と既に語っていた。
DVDにも収録されている。 PVの監督はSante D´Orazio (サンテ・ドラジオ)。
当時のアクセルの恋人ジェニファー・ドライバー も登場。
ゲイリー・オールドマンが悪魔の役で参加している。 ゲイリーは「シドアンドナンシー」のシド役。
「シンス・アイ・ドント・ハブ・ユー」はザ・スカイライナーズのカバー。
原曲は1959年のヒット曲で、当時全米チャート12位まで上昇。
他、参考
2. New Rose(ニュー・ローズ)
ガンズヴァージョンはダフのリードヴォーカルによる完コピ。 ダフのソロツアーではライブでも演奏していた。 またガンズ公認カメラマン、ロバート・ジョンの写真集 に収められている UYIリリース前のダフの写真にもこのアルバムがバックに飾られている。ロバート・ジョンが公開したホームビデオの映像(UYIツアー時)ではイジーとダフがこの曲を楽屋でジャムっている。
日本盤/輸入盤
「New Rose」は1977年にリリースされた ダムドの1stアルバム『地獄に堕ちた野郎ども』に収録されている。
バンド名はヴィスコンティの映画「地獄に堕ちた勇者ども (The Damed)」から 。
このアルバムはわずか10日間で作られた。
日本盤には「New Rose」のシングル発売当時B面だったビートルズの カバー「Help」がボーナストラックで収録されている。
他、参考
3. Down On The Farm (ダウン・オン・ザ・ファーム)
「“ダウン・オン・ザ・ファーム”はダフが選んだ」スラッシュ−ガンズのカバー曲についてはどう思いましたか?
「アクセル・ローズは世界でもっとも素晴らしいヴォーカリストの一人だろ? けど俺みたいに歌おうとしてしくじったと思うんだ、だって俺は最悪のシンガーの一人だからさ(笑)。 彼はディック・ヴァン・ダイクみたいに聴こえたよ(笑)。 俺はダフの家に行って、彼がベースを弾いている間に紙に歌詞を書いてやったんだ。 だってデモテープでは奴らが正しい歌詞を知らないと思ったからさ。 ダフはホントにクールな奴で素晴らしいベースプレイヤーだ。 ガンズはこの前のツアー(2006年)でもこの曲をセットに組んでた。 俺達はいつももっと速い曲をやる方が好きだから、ショーではこの曲はあんまりやらないんだ。 あと、毎月この曲の権利分の小切手を受け取るんだ。 家賃も払えねぇ、けどいいんだ。アクセルに乾杯! (笑)」 チャーリー・ハーパー
(2008/12/12 HTGTH/RnTさんのトピより/Comando Rock2009年1月号)
この曲はタモリ倶楽部の空耳アワーでも紹介された。曲最後の、アクセルのつぶやき「Hold still」が 「起きてよ」と聞こえるらしい。 2006年のガンズのツアーでも演奏された。
ガンズは1990年4月7日のファームエイド(第4回)でこの曲を初披露。
ファームエイドは、貧しい小規模農家のための救済資金を集めるコンサート、でこの選曲…
スティーブン・アドラーとはこのライブを最後にお別れ。
“Down On The Farm”は1982年発売のアルバム 「Endangered Species」に収録。
マイケル・モンローは「ENDANGERED SPECIES」を「デモリション23 」にてカバーしている。
他、参考
4. Human Being (ヒューマン・ビーイング)
ガンズのカバーした「ヒューマン・ビーイング」はアルバム「悪徳のジャングル」に収録されている。「俺が王様のように振舞っても、俺はただの人間なんだよ」 という歌詞はアクセルにぴったり。
このアルバムの原題は「In Too Much Too Soon」でガンズにも同名の未発表曲がある。
1974年のセカンドアルバム。
こんなに素晴らしいアルバムでも当時セールス的にパッとしなかった。
モリッシーがシングル で「Human being」をカバーしている。
他、参考
5. Raw Power (ロー・パワー)
「イギーのロウ・パワーは中立的選択ってヤツさ。みなSTOOGESの曲を何かやりたがったんで 2曲レコーディングしてみたんだけど、結局ロウ・パワーにした」スラッシュもう一曲は「Down On The Street」(未発表)
6. Ain't It Fun (エイント・イット・ファン)
日本盤/輸入盤1.Ain't It Fun
2.Down On The Farm
3.Attitude
ファースト・シングル。全てLPヴァージョン。
やるせなさ、やりきれなさが具現化されたような曲。 絞り吐き出すようなマイケルとアクセルの声。
アルバム宣伝にはこの曲でテレビCMも流された。
なぜこの曲だったのかはスラッシュのコメントを読むと良くわかる。
「これは俺達がバンドとして…いやバンドである以前に 人間として見たり体験したりしてきた事を代弁してくれたんだ。 この業界で俺達が目にしてきたくだらねえ事をさ。 それに、俺達が成功して以来つきまとってきたアレコレを 見事に言い表しているもんだから、この曲がカギになったくらいでね。 今のガンズアンドローゼズの状況をばっちり表現してる曲だった。」スラッシュ
(クロスビート1994年3月号70より)
スパゲティのアルバムスリーブには「IN MEMORY OF STIV BATORS」と記されている。
−ガンズのベスト盤にこの曲が収録され、金が入ってくるか?と質問され、答えるマイケル・モンロー
「俺はあれで何の金も受け取ってないことを知ってほしいんだ。あのセッションはスティヴ・ベイターズのために やったんだよ。スティヴ・ベイターズに敬意を表してね。俺が嬉しいと言ったのは、そこにあの曲が入ることがスティヴの ためになるからだ。当時の俺のマネージャーは、これはいい稼ぎになる、と言ったけど俺は奴に、首を突っ込むなと言ってやった。 あのセッションをお蔵入りにするような理由を作りたくなかったからね。(中略)
あれはちょっとした思いつきだったんだ。俺がDEAD BOYSのテープをアクセルに作ってあげて、一緒に車の中で聴いていたら、 あいつがあの曲で俺とデュエットしたいと言い出した。それだけのことで、俺達がそれをやったのはスティヴ・ベイターズのためだ。 彼の名前を後世にとどめるため。」
マイケル・モンロー (METALLION 19/BURRN! 2004年09月号 臨時増刊)
日本盤/輸入盤
1978年6月にリリースされたセカンドアルバム。
デッドボーイズは1979年3月解散。
他、参考/アルバム一覧
7. Buick Makane (ビュイック・マッケーン)
スラッシュがT.レックスの大ファンだったため選ばれた曲。 それでスラッシュの歌声が披露されることとなった。 レコーディングでは恥ずかしくて、窓ガラスを紙で覆い誰にも見られない様にして録音したそう。日本盤 / 輸入盤
ガンズのカバー曲ではサウンドガーデンの「ビッグ・ダム・セックス」が アクセルのアイデアにより曲の後半にミックスされている。 リフが似ていて、サウンドガーデンのファンだという理由で。
「それでアグレッシブなセクシーソングになった」アクセル
8. Hair Of The Dog (ヘアー・オブ・ザ・ドッグ)
ガンズのカバーでは曲の最後にビートルズの「Daytripper」がこっそり引用されている。日本盤 / 輸入盤
1975年の作品、6作目。 アクセルのあの個性的な歌い方にもルーツがあったんだ、とナザレスのVo.ダン・マッカファーティが教えてくれる。
他、参考
9. Attitude (アティチュード)
「アティチュード」はガンズのUYIツアーのライブではお馴染みの曲だった。ダフのヴォーカルがはまっている。
Youtubeでも原曲、カバー(ライブ)ともに試聴できる。
流出したGN'R Ruffs(参考)にて1:37のインストヴァージョンが聴ける。
10. Black Leather (ブラック・レザー)
SMソング。『Black Leather』は当時シングル(Pistols Pack)で発売された。
裏面の『Here We Go Again』も名曲。
他、参考
11. You Can't Put Your Arms Around A Memory
(想い出は帰らない)
ダフによるカバー曲。元々は1stソロアルバムに収録される予定だったが
メンバーが気に入りガンズのアルバムに収録されることとなった。
UYIUの「So Fine」はJohnny Thunders に捧げられている。
日本盤 / 輸入盤
1992/8/10(CD発売)
1978年に発表されたソロ・デビュー・アルバム(日本未発表)に ボーナス・トラック4曲を加えてCD化した物。 「You Can't 〜」はこのアルバムに収録されている。
他、参考
12. I Don't Care About You (アイ・ドント・ケア・アバウト・ユー)
スラッシュによる選曲。 カバーアルバム中最も激しく攻撃的な曲となっている。スラッシュはフィアーと共演したことがあるとインタビューで語っている。